MySQLで学習用の環境を構築するだけなら今回のほうが簡単です。前回とまったく同じデータベースが作成されるので、今回の作業は必ずしも行なう必要はありません。もちろん行なってもかまいません。
学習中に『データを最初の状態に戻したい場合』にも使えますので、一度は試しておいたほうがいいと思います。
復元に使うファイル「040backup.sql」は私のデータベースをバックアップしたもので、ダウンロードできるように準備しました。バックアップの方法は「Step14・バックアップ・復元する方法」で詳しく解説しています。
注意点としては、ダウンロードして解凍した「040backup.sql」は開かないでください。中身が数万行あるためパソコンがフリーズします。中にはテーブル作成とデータ追加のSQL文が数万行書かれています。
***以下の手順は「SampleDB040」データベースが作成済みという条件です。***
バックアップファイルの中にはテーブルを削除するSQL文が含まれているため、データベースにテーブルやデータがあっても実行できます。
【1】040backup.zipをダウンロードします。
【2】ダウンロードした圧縮ファイルを解凍します。
*「040backup.sql」は絶対に開かないでください。パソコンがフリーズします。
【3】解凍したファイルを以下の場所に配置します。
C:\mysql\data\sampledb040
*「\」はWindowsではエンマークのことです。
ここからはデータベースの復元を行なう手順です。
【4】MySQLを開始します。
1.コマンドプロンプトを起動します。
2.「net start mysql」と入力し、「Enterキー」を押します。
*まだ接続はしません。
【5】「pgtop」ユーザーでデータベースの復元を行ないます。
1.以下のように入力し、「Enterキー」を押します。
mysql -u pgtop -p SampleDB040 < "C:\mysql\data\sampledb040\040backup.sql"
2.パスワードを求められるので「12345」入力し、「Enterキー」を押します。
エラーが出なければデータベースの復元は完了です。バックアップファイルの容量が大きいわりに、短時間で完了しますね。
【6】確認のためMySQLに接続します。
1.「mysql -u pgtop -p -b」と入力し、「Enterキー」を押します。
2.パスワードを求められるので「12345」入力し、「Enterキー」を押します。
【7】以下のSQL文を入力し、使用するデータベースを選択します。
USE SampleDB040;
【8】以下のSQL文を入力し、データベース内にあるテーブルを確認します。
SHOW TABLES;
【9】あとはテーブルの構造とデータを確認してください。
例
DESC T01Prefecture;
SELECT * FROM T01Prefecture;
【10】以下の図を参考にMySQLを終了・停止します。
1.「exit」と入力し、「Enterキー」を押します。
2.「net stop mysql」と入力し、「Enterキー」を押します。
【11】コマンドプロンプトは閉じてください。
【12】「C:\mysql\data\sampledb040」に配置した、「040backup.sql」はもう要らないので削除してください。
*MySQLが作成したファイルを削除しないように注意。
【ワンポイント】
はじめの部分でも書きましたが、今回の方法は『データを最初の状態に戻したい場合』にも使えます。
MySQLでデータベースの学習を進めていくと、データの追加、更新、削除を行なうことで、どんどんデータが書き換えられます。そんなときに最初の状態に戻せる方法を知っておくと便利です。
間違えてデータを削除してもすぐに復元できるので、安心してデータベースを操作してください。