MySQLのテーブルにレコードを追加するINSERT文は、いくつか書き方があります。それぞれ特徴がありますので、使い分けられるように一通り試してみましょう。
今回MySQLに接続するユーザーは「pgtop」ですので、間違えないように気を付けてください。
【1】以下の図を参考にMySQLを開始・接続します。
1.コマンドプロンプトを起動します。
2.「net start mysql」と入力し、「Enterキー」を押します。
3.「mysql -u pgtop -p -b」と入力し、「Enterキー」を押します。
4.パスワードを求められるので「12345」入力し、「Enterキー」を押します。
＊「-b」オプションを付けて起動するとビープ音が出なくなります。
【2】以下のSQL文を入力し、使用するデータベースを選択します。
USE SampleDB040;
最初にテーブルの中身を確認してみましょう。
【3】以下のSQL文を入力し、「Enterキー」を押します。
SELECT * FROM T01Prefecture;
【4】まだデータを入力していないため、テーブルは空です。
まず最も一般的なINSERT文です。
【5】以下のSQL文を入力し、「Enterキー」を押します。
INSERT INTO T01Prefecture (PREF_CD, PREF_NAME) VALUES(1,'北海道');
【6】メッセージが表示され、レコードが追加されました。
【7】「↑キー」を数回押し「SELECT * FROM T01Prefecture;」を探します。表示されたら「Enterキー」を押します。
【8】レコードが追加されたことが確認できました。
次はフィールド名を省略したINSERT文です。フィールドを順番どおりに全て追加する場合はフィールド名を省略できます。
【9】以下のSQL文を入力し、レコードを追加します。
INSERT INTO T01Prefecture VALUES(2,'青森県');
【10】レコードが追加されたことを確認してください。
SELECT * FROM T01Prefecture;
次はフィールドの順番を入れ替えたINSERT文です。フィールド名と値の順番を対応させれば、入れ替えることができます。
【11】以下のSQL文を入力し、レコードを追加します。
INSERT INTO T01Prefecture (PREF_NAME, PREF_CD) VALUES('岩手県',3);
【12】レコードが追加されたことを確認してください。
SELECT * FROM T01Prefecture;
次は一度に複数レコードを追加するINSERT文です。
【13】以下のSQL文を入力し、レコードを追加します。
INSERT INTO T01Prefecture (PREF_CD, PREF_NAME)
VALUES(4,'宮城県'),(5,'秋田県'),(6,'山形県');
【14】レコードが追加されたことを確認してください。
SELECT * FROM T01Prefecture;
次は更新(UPDATE)とよく似た書き方のINSERT文です。フィールド名と値の対応がはっきりしています。
【15】以下のSQL文を入力し、レコードを追加します。
INSERT INTO T01Prefecture SET PREF_CD = 7, PREF_NAME = '福島県';
【16】レコードが追加されたことを確認してください。
SELECT * FROM T01Prefecture;
次回の学習に備えて今回追加したレコードは削除します。
【17】以下のSQL文を入力し、レコードを削除します。
DELETE FROM T01Prefecture;
＊通常、DELETE文を使うときは WHERE で条件を指定しますが、指定しないと全レコードが対象となり削除されます。
【18】レコードが全て削除されたことを確認してください。
SELECT * FROM T01Prefecture;
【19】以下の図を参考にMySQLを終了・停止します。
1.「exit」と入力し、「Enterキー」を押します。
2.「net stop mysql」と入力し、「Enterキー」を押します。
【20】コマンドプロンプトは閉じてください。
次回はCSVファイルからレコードを一気に取り込む方法を解説します。
