Excel はソフトを起動してすぐに使うことができます。データベースのような設計は必要ありません。実用的な関数も豊富に用意されていますから、日常的な業務はほとんどExcelで済みます。
しかしExcelはデータとデザインが同じスプレッドシート上に保存されるため、大量のデータを扱うことには向きません。ちょっとデザインを変えたい時にもデータごとコピーすることがあります。そうすると同じデータがあちらこちらに保存されることになり、効率が悪くなります。またExcelには行数に制限があります。
やはり大量のデータを効率よく管理するには、MySQLのようなデータベースが適しています。
実際にはExcelからMySQLにいきなり移行することは少ないと思います。通常はまずAccessなどのやさしいデータベースを試します。でも異なるシステムのデータ交換に、Excelを経由する機会は結構あります。
そこで今回は Excel の「名前を付けて保存」を使って、MySQLに取り込むことができるCSV(Comma Separated Values)ファイルを作成する方法を解説します。CSVファイルなら他のシステムでも利用できることが多いです。
【1】以下のようなExcelのファイルが既にあるとします。

*ExcelのサンプルはT01PrefExcel.zipからダウンロードできます。
【2】1行目の列見出しは、MySQLに取り込む時に邪魔になるので削除します。

【3】1行目の左端をマウスで右クリックします。

【4】コンテキストメニューから「削除」を選択します。

【5】削除したらツールバーの「保存」をクリックします。

それではCSVファイルを作成してみましょう。
【6】メニューから ファイル → 名前を付けて保存 を選択します。

【7】以下の図のように設定して、「保存」ボタンをクリックします。
・保存先 どこでもかまいません
・ファイルの種類 CSV(カンマ区切り)
・ファイル名 T01Prefecture.csv

【8】メッセージが表示される場合は、このまま保存したいので「OK」ボタンをクリックします。

【9】指定した保存先に、CSVファイルが作成されました。

【10】CSVファイルをTeraPadのようなテキストエディタで開きます。

CSVファイルはテキストファイルなので、テキストエディタを使って直接編集することもできます。
*TeraPadは以下のURLからダウンロードできます。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~t-susumu/library/tpad.html
【11】Excelを閉じる時に、以下のようなメッセージが表示される場合は、「いいえ」ボタンをクリックします。

これでMySQLに取り込める形式のファイルが作成できました。あとは「Step4・ファイルからデータを取り込む」の手順でインポートできます。